2022年 フィールドデーコンテストに富士山御殿場口(新五合目)から参戦しました
3.5 ,3.8 ,7,10,14,18,24,28MHzを片側1エレメントで展開するタイプ
周波数の変更は途中の「ギボシ」(中継端子)を切り離したり、接続したりして行うタイプのDPアンテナを作ってフィールドでテストしてみました。
3.5 ,3.8 ,7,10,14,18,24,28MHzを片側3エレメントで展開するタイプ
実際の運用では、7MHzを運用中に14や21のコンディションがつかみたい。シングルエレメントのギボシDPだと、周波数を変更すると前にいた周波数が聞けない、という不便さがあります。そこで、7MHz(3.5MHz)用エレメント、14, 18MHz用エレメント、21, 24, 28用エレメントの3本(片側)のエレメントを持つDPを作って実際に運用してみました。
給電部は同軸(50オーム)にフロートバランを介して給電しています。全体の構造図は以下に。
それぞれ▲の部分で「ギボシ」(上記に写真)で連結されています。
3本のワイヤーは一か所で給電されます。
逆Vの形でエレメントを展開しました。
エレメント同士が接触しないように平面的に見た場合、広げて展開します
21MHzの同調点が低い=エレメントが長い、ということで、21,24,28用のエレメントの片側を短くしてみる。
あらかじめ、調整することを前提にして、ワイヤーが縮められるような構造にしておくと便利。
片側を数センチ短くしたことで同調点がズレてきた。
ほぼ21.2MHz近辺で X=3、R=62 (完全同調ならX=0となるはずだが) となった。 左右の長さをさらに調整すれば X=0、R=50にすることも可能であるけれど、移動運用でもあるので、この辺でよしとしよう
セダンでの移動運用なので、ちょっと狭いけど、PC持ち込みのFT-8運用も可能。 まだ午前中なので、14,21辺りで北米が聞えるか?
まず、14MHzのFT-8でCQ出してみる。一応 北米から東南アジア、オセアニアまで飛んでいることを確認。
続いて21MHzにQSY。複数エレメントなのでQSYは簡単。 Wの局と交信成功! そのときの飛び具合は、北米、アジア、オセアニアと南米まで飛んでることが確認できる
このあと、7MHzにQSY (このときも、アンテナの切り替えは不要)して国内QSOを楽しんだ。
「マルチバンド ギボシ DP」は多バンド用ですが、少しでもゲインを稼ぎたいので、シングルバンド(7MHz)用にフルサイズのデルタループアンテナを作って運用してみました。
☆0.2mm径のアルミ線11本撚りで外径が約1mmの線を利用しました。全長約40mで約83gと超軽量!
デルタループは給電点のインピーダンスが約100Ωなので、そのままリグに給電するとSWRが高くなってしまいます。そこで、75Ωの同軸ケーブルを1/4λに切断して「Qマッチ」なるマッチングセクションを接続します。(理屈はGoogleっていただければ諸兄の解説があると思います)
完成です(見にくいのでエレメントを黄色で描いています)
ほとんど無調整でバッチリ同調していました!
今回の移動運用にはセダンに乗っていったのだけれど、セダンでの移動運用がしやすいように、無線機とバッテリーと、アンテナ類をコンテナにまとめてトランクに積んで出かけて行った。
セダンの運用は通常は運転席での運用が普通だけけれど、足元やハンドルが邪魔なので、今回は後部座席で運用してみた